自然素材

化学物質対策をたてる上で最も重要なのは
全ての材料をお客様に公開することだと考えています。
もうバカ正直に。
それ以外にお客様に安心して暮らして頂ける方法はありません。
『健康住宅』と謳えば
化学物質を使用していない良い面だけを
強調したくなりますが
100%使用しない住宅はもはや不可能ですので
使用する材料をお客様と検討し
ハッキリと明示しています。

実際に仕事をする工務店は、細かい材料の種類、数量、価格まで把握していなければ発注も出来ません。
その内容を教えてくれない業者は邪魔くさいのか、大工さんに丸投げするからそこまで分からないのか知りませんが、
施主が一々材料をチェックする訳にもいかず、知らず知らずのうちに避けたい材料が使用されているかも分からず不安になると思います。そこから不信感が生まれ・・・

健幸住宅への近道は
ハッキリ言ってありません
自分の感覚を信じて
ひとつひとつ
チェックしていきましょう

◆ 化学物質を排除する ◆
国産わら床に無着色のい草を使用したもの、桧の間伐材を薄くスライスしてわら床の替りに利用したもの。その他炭入り畳、 炭化発泡コルク、ヒバシート、茶渋シート等を使用したもの。
家具 ムクの木で造りつけにしたり、キッチンならステンレス製、ホーロー製を使用する。
フローリング 桧、杉、パイン、オーク等の無垢フローリング、合板の場合はF☆☆☆☆タイプ。
施工は釘とVOCを含まない酢酸ビニル系接着剤を併用する。
多少の床鳴りが許容されれば接着剤は使用しない。
塗料 リボス、オスモ、アウロ等の天然系塗料、ワックスを使用する。
国産では未晒し蜜ロウワックス、バトン、柿渋等を使用する。
壁、天井 薩摩中霧島壁(シラスが原料)、珪藻土、しっくい、羽目板等で仕上げる。土佐和紙をノンホルマリン接着剤で貼る。 最低でもビニール系のクロスを使用する場合はRALマーク、ISMマークの製品を使用する。
ビニール系床材 使用しない。
床下、土台 白アリ対策、防腐処理として、土台にはヒバを使用し、キセイプロ(桧の精油)を
塗布する。土台の下に白アリ嫌避効果のある銅板を敷く。 床下に調湿のために炭を敷き詰めることも出来る。
木材 なるべく建設地流域からの産地直送材を使用したい。産地直送の木材は防カビ剤の
不使用を指定する。節があっても、なるべく素材を見せたデザインを心掛ける。
その他 サイディングのアスベスト、モルタル下地の吹付仕上材の化学物質は避けられない。建築基準法上可能な地域では木の羽目板に天然塗料を塗って仕上げることが出来る。
セントラルクリーナー(室外に排気する)の使用も可能。 抗菌処理の効果よりも、抗菌剤そのものを避ける。

ここがポイント!

1. 自分の感覚を信じて 

・化学物質対策の基本は、住む人に合わせること
・使用する建材に触れたり、においを嗅いだりしてイヤな気分にならないこと
・赤ちゃんや小さな子供のいる家庭では、フローリング、畳には特に気をつける

2. ヒドイところから順番に 

・キツイ化学物質から順番に対策をたてる
 例)壁仕上、フローリング、畳、天井等の住宅で使用面積の多いところ、白アリ駆除剤

3. 超微量レベルでも起こる 

化学物質過敏症を引き起こす化学物質の量はなんと、50mのプールに1cc程度のppb(10億分の1グラム)から
ppt(1兆分の1グラム)の超微量レベルなのです。

4. 自然素材でも起こる 

・自然素材でも人によってはアレルギーの原因となる事もある
 ※不安な場合はパッチテストで反応を確認できます

5. リフォームでも対策可能 

・ビニールクロスを張り替える
・シェラックワニスで封じ込める
・ベイクアウト(住宅を締め切り数日間部屋の温度を上げたのち換気する) など

6. 経済的で、個性的な住まい 

自然素材を使用すれば費用が高くつくと思われるかも知れませんが、材料によっては値段が変わらない物もあります。
それよりも、20〜30年しか持たないプレハブ住宅は、あなたが定年の頃にまた建て替えなければなりません。
さらに、構造材をそのまま見せる真壁構法なら、造作にかかる手間、材料を少なく出来ますし、木の香り豊かな
個性的なデザインが可能です。